ご飯茶碗
織部 削落 ご飯茶碗
$100在庫あり
四代にわたり、美濃の土と釉薬に向き合う窯元。織部釉や天目釉の深い色が、日々の食事と茶の時間を豊かにします。
桂山窯は、岐阜県土岐市にある美濃焼の窯元。開窯から百年を迎え、四代目 和田和文が、伝統の織部釉と天目釉玄彩を土台に、食卓の器から茶の湯の道具まで、使う人の暮らしに合う一品を一つひとつ手づくりで仕上げている。和田は美濃陶芸協会の理事を務め、2017年に卓男賞、2018年に岐阜県の伝統文化継承功績者顕彰を受賞している。
桂山窯は、岐阜県土岐市にある美濃焼の窯元。開窯から百年を迎え、四代目 和田和文が、伝統の織部釉と天目釉玄彩を土台に、食卓の器から茶の湯の道具まで、使う人の暮らしに合う一品を一つひとつ手づくりで仕上げている。和田は美濃陶芸協会の理事を務め、2017年に卓男賞、2018年に岐阜県の伝統文化継承功績者顕彰を受賞している。
私が桂山窯に入ったのは、窯業を学び終えた1969年のことです。初代から続く土岐の家業に、四代目として加わりました。土と火を相手にする毎日は、今も変わりません。以来、この仕事を次の世代へつなぐことを、自分の務めと考えてきました。
伝統の大切さと、いまの時代を生きる中で、自分ならではのものをどう生み出せるか。日々考えているのは、そのことです。織部釉や天目釉玄彩といった受け継がれてきた釉薬を土台にしながら、形や模様では、暮らしに合う新しさを探しています。答えは一つではないので、窯を開けるたびに確かめながら進めています。
器は、使っていただく中で、その人の日常になじんでいくものだと思っています。毎日の食事にも、お酒や抹茶の時間にも、手に取って気持ちよく使える器を心がけています。土岐の窯で生まれた器が、海外の食卓でも使われるとうれしいです。

器づくりは、土選びから始まります。土は和田自身が選び、ろくろの上で立ち上げて形にします。回転する土に手を添え、指先で引き上げながら、口や首、胴の線を整えていきます。同じ形をめざしても、土の状態や手の動きによって、一つひとつにわずかな違いが生まれます。だからこそ、手でつくられたものは、手によくなじみます。

織部のほかにも、粉引、黄瀬戸、トルコ釉など、美濃で受け継がれてきた釉薬の器を手がけています。その調合も、和田自身が行います。釉薬が変わると、器の印象は大きく変わります。線彫は、細い線で文様を彫り込む技法です。釉薬がたまる部分では、線が色濃く浮かびます。彫りは、手に取ったときの見え方にも関わります。

仕上げは、窯での焼きです。器を棚に並べて窯に詰め、火を入れます。織部と天目では、焼き方がそれぞれ違います。炎の当たり方や温度の上がり方によって、色の出方が変わるため、釉薬ごとに焼き方を決めています。窯詰めの位置や火加減も仕上がりを左右するため、窯の様子を確かめながら焼き上げます。

ご飯茶碗、湯呑み、寿司皿、ぐい呑みなど、毎日の食卓で使う器を手がけています。茶碗、湯呑み、寿司皿には、深い緑、白、緑と白が混ざった色があり、同じ色でそろえると食卓に統一感が出て、贈り物にも向きます。寿司皿は、脚のついた平らな形です。ぐい呑みは、お酒にも、珍味を盛る小さな器にも使えます。

抹茶盌は、器の色によって、抹茶の緑の見え方が変わります。釉薬や文様の異なる抹茶盌があり、その違いが、選ぶときの目安になります。写真でも見比べやすい部分です。手でつくられた盌は、両手で包むと、手に自然になじみます。日常の一服にも、来客をもてなす席にも使える器です。その抹茶盌を納める木箱にも、和田自身が一点ずつ筆を入れています。

ギャラリー縁は、築100年の米蔵をそのまま移築した、桂山窯 直営の建物です。1階には、暮らしを華やかにする器を、2階には、やきものをアートとして見せる作品を並べています。日々使う器にも鑑賞する作品にも出会え、桂山窯の手仕事に触れられる場所です。ぜひ、お立ち寄りください。
桂山窯 〒509-5202 岐阜県土岐市下石町699−1−2
Keizan Kiln 699-1-2 Oroshicho Gifu Prefecture Toki, Gifu 509-5202